超えてはいけない一線を越えたメキシコ大統領の悲劇 - 世界情勢

超えてはいけない一線を越えたメキシコ大統領の悲劇

エル・チャポとは「麻薬王」として知られるホアキン・グスマンのことだが、
彼の息子がついこの間メキシコの治安部隊と銃撃戦の末に逮捕された。

エルチャポは過去に2度、メキシコの刑務所から脱獄したが
今年に入り、アメリカで有罪判決を受けた。
現在エルチャポはコロラド州の刑務所に終身刑として収監されている。

エルチャポはこちらをクリック

2018年7月の選挙で当選したメキシコの新しいロペス・オブラドール大統領は
汚職や免責の撲滅を新政権の最優先課題にすると語った。
また、米国との「友好的かつ協力的な関係」を目指すとも述べた。
トランプ大統領は「メキシコ大統領の方が米国の民主党よりもアメリカに協力的だ」
などと発言をするほど、移民問題ではロペス・オブラドール大統領は協力してくれた。

またロペス・オブラドール大統領は国営石油企業であるペメックスの規律強化に乗り出し、
横流しされていた石油供給ルートが遮断され、国内では大規模なガソリン不足が発生した。
職員や地方の土着政治家、麻薬カルテルらが結び付いて横流しをしていたからだ。
ペメックスのパイプラインの蛇口から石油を垂れ流し、
多くの市民らがポリバケツなどに石油をくみ上げている様子をとらえた衝撃映像も
SNSなどで公開されているし、パイプラインが点火して爆発事故も起きている。

メキシコは政治家が麻薬カルテルとつながっているため、闇は深い。
汚職や免責の撲滅を掲げても、そうは簡単に解決できるものでもない。
この2018年の大統領選を含む総選挙の期間中には130人以上の候補・党員が殺害されており、
過去数十年で最も多くの死者を出した選挙の一つとなっている。

さて、そんなロペス・オブラドール大統領だが、今月の17日にメキシコの治安部隊は
武装したグループとの激しい銃撃戦の末、エルチャポの息子を拘束することができた。
銃撃戦は長時間におよび、恐怖に陥った住民らが町中を逃げまどった。

そこで、エルチャポの息子が率いるカルテルはメキシコ政府と交渉するのだが
ロペス・オブラドール大統領は拘束したボス(エルチャポの息子)の釈放を拒否した。

そこで麻薬組織は「治安部隊、警察、すべての家族を殺害する」と、警告。
一般の関係のない市民をどんどん巻き込んで銃撃戦を繰り広げ、死者がたくさん出た。

結局、メキシコ政府はボスを釈放して撤退することになった。
完全な失敗である。
しかも犠牲者をたくさん出して、政府は市民からも信用を失っただろう。
なぜならば、結局釈放したということは向こうの要求を受け入れたからだ。
では釈放しなければどうなったかと言ったら、犠牲者はさらに増え続け、
市民を巻き込んだ終わりない戦いになったかもしれない。

やはり、個人レベルでも、政府レベルでも、国家レベルでも
超えてはいけない一線というものがあるのではないだろうか?

今回、超えてしまった一線の代償は大きい。
ロペス・オブラドール大統領は辞任するのではないだろうか?

Mexico_elchaposon.jpg
メキシコ北西部シナロア州クリアカンで治安当局と銃撃戦を展開する麻薬組織の男ら
17日(ロイター=共同)


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