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2019-09

イラン制裁と核合意 - 2019.07.10 Wed

イラン原子力庁はウランの濃縮度が
2015年の核合意で定められた上限を超過したと発表しました。
さらに濃縮度を上げる可能性があることも表明しました。

これはアメリカが2015年の核合意から離脱し、イランに対して制裁を再開したため、
イランはアメリカが仕掛けた経済制裁の報復措置として
濃縮ウランの貯蔵量が核合意で定める上限を超過させました。

核合意に残る欧州諸国は消極的である。
やはりアメリカに経済制裁をされると足も手も出ない。
イランは欧州諸国に米制裁からの保護を求めていたが
欧州は応急処置として経済制裁を回避して決済を行えるように
欧州独自の決済機関を設立してみたが、原油のような大きな貿易の決済はまだできていない。
アメリカも2015年のイラン核合意に復帰する気はない。
それは脱・濃縮ウラン事業に向かわなくてはならないからである。

イランもたとえ欧州との間で核合意を存続したとしても
アメリカが経済制裁を続ける限り、核開発を制限する見返りとして得られる恩恵が受けれない。
そして無力な欧州もイランのウラン濃縮度が上限超えても、はっきり言って何もできない。

特にフランス!あの小さいフランスの国土に原発が58基も稼動している。
フランスが掲げた「エネルギー転換法」という原発の割合を2025年までに50%に縮減する目標は
マクロン大統領就任後に達成時期を5~10年程度延期すると発表しました。
フランスにはAREVAという世界最大の原子力産業複合企業があります。

ウラン濃縮事業にイランを参加させたいフランス
イランに脱・ウラン事業を望むアメリカ

ここでフランスとアメリカの間に目に見えない摩擦があります。
2018年にマクロン大統領夫妻がわざわざ持ってきたオークの木を
ホワイトハウス敷地内にトランプ大統領夫妻と一緒に植えたそうですが
枯れてしまったそうです。笑

Trump_and_Macron_plant_a_tree.jpg

アメリカからの経済制裁。
この制裁だけでどこの国も手も足も出なくなってしまう。

そしてイランを敵視するイスラエルは、イランと米国の対立が激化した場合に備え
軍事的な関与の準備を進めていると明らかにしている。

また、アメリカは新たなビジネス案として
中東シーレーンの要衝ホルムズ海峡とバブエルマンデブ海峡を航行する
タンカーの護衛の有志連合を提唱している。
もちろんイスラエルは真っ先に参加することだろう。
イスラエルやサウジアラビアはアメリカのお得意先である。

まず、核兵器には90%程度へのウランの濃縮が必要である。
イランは核合意の前には20%まで濃縮していた。

ハッキリ言って核兵器は表向きの話である。
これはウラン濃縮が欧米の大きな独占事業になっているからである。
そのウラン濃縮事業にイランを「核合意」という表向きの形で参加させたのは
日本が福島以降、ウランを濃縮できなくなったための穴埋めであるのだろう。


☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆

今日の一言英単語

『Asymmetric warfare』 エイスメトリック ワーフェア

非対称戦争。両交戦者間の軍事力、戦略が大幅に異なる戦争。
テロやゲリラ戦という戦術が一般的。
例はベトナム戦争など。結局、アメリカはべトコンに勝てませんでした。
Asymmetricは「不釣り合いの」「不均整の」という意味。



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政治マニアっ子

Author:政治マニアっ子
埼玉県生まれ。高校留学を経て、ペンシルバニア州にある州立大学卒業後、ニューヨークに移動、バイヤーの職に就く。9.11テロ事件後、犬のブリーダー(シェパード)トレーナーとして起業の道を歩む。渡米歴20年以上。趣味は映画鑑賞、読書。特技は犬の心理を読むこと。語学は英語の他にスペイン語も。自分が本当に伝えたいことを伝えるブロガー。現在、電子書籍をアマゾンから出版中。メルマガ登録はこちらから
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