アメリカ軸と非アメリカ軸ができる

イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)は13日、国交正常化に合意した。この合意の仲介役はアメリカのトランプ大統領だ。イスラエルはヨルダン川西岸の一部入植地の併合計画を凍結することに合意した。窮地に立たされたのはパレスチナだ。パレスチナ自治政府は「合意拒絶」を主張しているが、他のアラブ諸国も合意に肯定的であり、UAEに続きオマーンや他のアラブ諸国も追随し正常化が拡大するとの見方もされている。

ここでアメリカのトランプ政権が仲介に入ったのはマックスウェル被告の逮捕でイスラエルに借りがあるからではないかと思う。これから中東は米英軸と非米英軸ができるだろう。

また東欧でも動きがある。15日、ポンペオ米国務長官はポーランドでブワシュチャク国防相と国防協力協定を結んだ。これはトランプ政権のアメリカがドイツから駐留米軍を撤退させる時に独駐留米軍の一部をポーランドに再配置することになっていた。協定はポーランド駐留米軍を1千人増員し、5500人態勢にするそうだ。ここで東欧を地図で見てみよう。ロシアとポーランドに挟まれたベラルーシは緩衝地帯になっている。

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さて一週間前、ベラルーシの大統領選挙でアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が再選を果たしたが、公正ではなかったとして反政府の大規模なデモが国内に広がり、警察は選挙結果に対する抗議デモを残虐に排除している。

ここで警察が市民を撃ち殺し始めたらベネズエラ状態になるだろう。(アメリカの場合は市民が銃を所有してるからベネズエラのようにならない)

そこでルカシェンコ大統領はロシア政府に支援を要請した。アメリカがポーランドに軍を配置するのであれば、ロシアはベラルーシに付き合わさざる得ない。結局、プーチン大統領はベラルーシの治安確保のため支援を表明した。

余談:
今日、16日は送り盆でしたが、8年前に亡くなった愛犬が夢に出てきました。会いに来てくれたのでしょうか?
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