共同体主義

アナキストたちによってシアトルの一部が占拠された。彼らはシアトルのキャピトル・ヒルにあるシアトル警察東管区警察署周辺の約6ブロックを封鎖したようだ。

彼らはこのエリアをCapitol Hill Autonomous Zone(CHAZ)と名付けた。CHAZ地区内はFree food, Free Capitol, Free from Police らしい。これはすでに国内テロ行為ではないか。シアトル市長、ワシントン州知事、警察はいったい何をしているのか?情けない話だ。

ちょっと弱みを見せれば相手はそこに付け込んでくる。一貫性のない政治家たちの態度がこうした非常事態を生むのだろう。

純粋な人たちは最初、「自分が、友達が、恋人がマイノリティだから」といった理由で社会的弱者を保護する民主党に思いを寄せるだろう。しかし、「全員に平等な世界」も度が過ぎると、過激な左翼化に走る。資本主義は悪だと信じ、社会主義にユートピアを見出そうとする。社会主義は共産主義への道のりで通過する思想だ。共産思想の第一歩だ。

大学生たちが集まる秘密の集会だってある。昔、友人のボーイフレンドがそういった集会の一員だったらしく、一度、友人は目隠しをされて集会に連れていかれたことがあったらしい。集会では「資本主義は悪魔だ!!」と、皆さん叫んでいて、怖かったと教えてくれた。

そういった極端に一極に走る人たちのために、受け皿になるような機能が必要だが、民主党にはそういった受け皿はないし、時すでに遅しだろう。通常、宗教とかカルトがそういった機能を果たすが。。。

共産主義に魅了され、思想を極めると最終的には「アナキスト」に行きつく。政府という国家の枠組みから逃避し、自分たちの信念こそがユートピアであると、自分たちの理想な「楽園」を求める。だからシアトルの一部をそういったアナキストが占拠し、ユートピア構築を試みているが、残念だが実際の世界はそんな甘くない。

そんな「社会主義者の楽園」を求める人たちがいつの時代にも出現するのは時代が変わっても、人間の本質は変わらないからだ。

1970年代にアメリカのカルト集団が「社会主義者の楽園」を求め、ガイアナ北部に開拓・設立した町(コミューン)で大量殺人が起きた。古いアメリカ人だったら「ジョーンズタウンの惨劇」を覚えているだろう。

ジョーンズタウンで起こった惨劇(ウィキペディアリンク)
人民寺院(ウィキペディアリンク)

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