緊急事態宣言
(Reuters 2020年4月6日 記事)
緊急事態宣言が出る。
メディアを使って「安倍叩き」が一層、強化されこれから目に余るような「安倍降ろし」が始まるだろう。
だいたい、緊急事態宣言の内容自体のデマが飛び交ってるんだから。監視されるとか財産を没収される???といった内容までもだ。
日本の場合は他の国と違ってそんなに強く強制はされない。フィリピンのように大統領が銃をもって国民を脅しはしないのだ。
アメリカ人でさえも「こういったときは中国のような体制の国は便利だ」などというほど、非常事態宣言をしたアメリカも国民の自由はそれほど縛れない。
またコロナ感染もイタリアやニューヨークはいよいよピークを越えはじめ、現在、感染の中心はスペインやアメリカは他の州に移動している。
今回の全世界に及ぶコロナ感染問題が戦争級だとしたら、日本が最後に戦争に参戦したのは70年も前の話だ。今の若い国民なんか兵士となって戦えないだろう。アメリカ人兵士でさえもすでに外国で命を落とすことに疑問視してるほどだ。何が正しいといった最終結論はコロナ戦争が終わった後に検証する以外に判断できない。
昭和天皇が太平洋戦争の原因や終戦に至るまでの経緯について戦後、宮内省御用掛として昭和天皇陛下にお仕えした寺崎英成氏が昭和天皇による敗戦の原因の分析を 『昭和天皇独白録』 に記録している。
独白録によると、「敗戦の原因」として四つの点が挙げられている。
第一、兵法の研究が不十分であつた事、即孫子の、敵を知り、己を知らねば(ママ)、百戦危うからずといふ根本原理を体得してゐなかつたこと。
第二、余りに精神に重きを置き過ぎて科学の力を軽視したこと。
第三、陸海軍の不一致。
第四、常識ある主脳者(ママ)の存在しなかつた事。往年の山縣、大山、山本権兵衛と云ふ様な大人物に缺け、政戦両略の不充分の点が多く、且軍の主脳者の多くは専門家であつて部下統率の力量に缺け、所謂下克上の状態を招いた事。
難しいので今流にいうと、敗戦の原因となったことには、
第一、自己の実力を過信しすぎたため、自国の戦力や国際情勢を把握しきれず、戦略が欠如していた
第二、精神を大事にするあまり、科学的な発想が欠如していた
第三、組織同士の連携の悪さ
第四、リーダーシップ不足
こうしてみてみると、70年経とうが、1000年経とうが、人間の本質はあまり変わらないものだと痛感しざる得ない。
今回のコロナが戦争であるのなら、日本は敗戦しないよう 『昭和天皇独白録』による「敗戦の原因」を意識するべきである。
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