日出ずる国は不利だ

昨日、13日の午後にトランプ大統領はホワイトハウスのローズガーデンで国内のコロナ感染拡大を受け、国家非常事態を宣言した。
株価暴落あとの非常事態宣言でもあった。

株価が再暴落したのはアメリカがイギリス・アイルランドなどを除くヨーロッパからの入国を30日間禁止といった人の移動を制限したからだが、ヨーロッパからしたら寝耳に水だったそうだ。世界経済の損失額は2020年だけで100兆円を超えるとの予測も出ている。

はっきり言って、ヨーロッパから30日間渡航禁止など表明すれば株価が暴落することはわかっていただろう。

金曜日の午後、ウォールマート、ターゲット、CVSといった企業のCEOたちもローズガーデンに招待され、トランプ大統領の周りをアメリカ大手小売業者で囲った。

トランプ大統領は国家非常事態を宣言して最大で500億ドルもの財政出動を可能にし、コロナ感染拡大防止に徹底した対策を打ち出した。

この国家非常事態宣言の会見後、暴落したニューヨーク株式市場のダウ平均株価が急騰した。コロナ対策に500億ドル支出と聞いた投資家の期待が一気に高まったからだが、結局、終値で2000ドル近い過去最大の上げ幅を記録して金曜日の相場は幕を閉じた。世界の最初に株式市場が始まる日出ずる国は不利だ。

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