ウイルスに国境も国籍もない

現在、新型コロナウイルスは中国では終息に向かい、中国国外で感染が拡大している。武漢の空港はこれから再開する動きが出ている。中国もこれ以上経済ストップするわけにもいかないだろう。一度大きく落ちたが、これから再生しなくてはならない。

国によってコロナの対応もかなり違っている。

中国は感染が始まった12月の時点では、隠蔽する方向だったようだが、1月から開き直って政府の遅れた対応を謝罪し、武漢を封鎖してほかの都市への感染を防ぐ対策をとった。武漢と経済を捨てたと言えばそれまでだが、結果、ほかの省の都市での感染と死者は少なく抑えた。

日本は最初、出遅れた感があるが、途中から割と落ち着いてなりふり構わず検査せずに軽症は自宅待機させて重症者を拾い出し、
医療崩壊しないように努めている。クルーズ船の乗客が下船した今でも国内感染数に数えないところは政治的したたかさであると思う。これからもし死者が増え始めるようならクルーズ船の感染者数を合わせたりして印象操作するなど工夫するかもしれない。

韓国は集団感染があり、検査を進んでやったところ感染者が増加して重体者が治療を行えないという事態に陥った。死者が一時増加したのはそのためであろう。

ヨーロッパでも感染が拡大している。イタリアは最初、経済を優先し、中国からの渡航者へのガードが甘かった。そして感染者が出始めたころ、無料で検査をして感染者を見つけ出すことに専念したところ、感染者が一気に増えて医療崩壊を起こしたみたいだ。医療崩壊したので高齢者を捨てたと言われているが、これが死者がすでに世界でナンバー2になった理由らしい。それでも人々は挨拶のハグとキスは「感染するまでやめない!」と言っている。さすがイタリアだ!!

ちなみに、ヨーロッパ人は挨拶でほっぺにキスするが、普通左右のほっぺだから2回。ところがオランダとベルギーは3回。フランスなんか4回ぐらいするんでは?中南米は1回だけ。アメリカ人はキスよりも思いっきりハグ。実はヨーロッパ人は他人とのハグは嫌い。どうもむやみに触りたくないし触られたくもないらしい。そう考えるとほっぺのキスは相手に触るのは限られた場所に一瞬で終わる。

さてスペインも経済を優先し、集会を進んでやったところ感染が拡大している。今では大学もサッカースタジアムも閉鎖したそうだ。逆に死者の数を抑えてるのがドイツだ。ドイツは最初から割り切って高齢者の検査は進んでやっていないそうだ。

ピークを越させないように国の医療のキャパとも相談してバランスをとることも大事だと思う。

アメリカでも国内感染がメディアで取り上げられるようになった。アメリカはクルーズ船の乗客を下船させ国内感染者の数に入れたから感染者の数が一気に増加した。検査も無料でやれるように議会が動いているからこれから感染者は増えるだろう。

アメリカは州によって感染状況が違う。ニューヨーク州は一部町を封鎖してナショナルガードを入れて消毒するらしいが、やはり宗教の集まりがまとまった感染者を出したらしい。なので必要以上に人の集まるところへはいかないようにとのことだ。

ワシントン州でたくさん死者が出たのは老人ホームからの感染だ。カルフォルニア州でも感染が広がっている。

トランプ大統領は昨夜ホワイトハウスからビデオ演説を行った。これから30日間、イギリスを除くヨーロッパ全土からの渡航禁止令を出した。イタリアとか地域的に禁止するかと思ったが驚いたことにヨーロッパ全土にした。このおかげで今日株価はまた下がった。

トランプ大統領によると「株価は適切なタイミングで跳ね返るだろう」とのこと。アメリカはトランプ大統領と一緒に一度落ちて、また這い上がるだろう。

ウイルスに国境も国籍もない。世界のグローバル化を皮肉にも比喩するように感染が世界に広まった。国としていらないものを断ち切るにはコロナは使えるかもしれない。WHOがすでにパンデミック宣言したのだから、経済界ももはやパンデミックは避けられないというのがスタンスだ。
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