苦境に立たされたサンダース氏

今夜は6つの州で民主党の予備選があった。この6つの州で合計３５２もの代議員数を獲得することができるのだが、その中でも一番代議員数が多い場所がミシガン州だ。

4年前、バーニー・サンダース氏はミシガン州でヒラリー・クリントン氏よりも多くの民主党代議員数を獲得することができた。ミシガン州のフリント市の汚水問題、デトロイトの失業率と治安問題と、民主党有権者はウォールストリートから派遣されたクリントン氏よりも
社会主義のサンダース氏を選んだ。

ところが今年のミシガン州はバイデン氏に票が集まった。

すでに先週のスーパー・チューズデー後、二人の間には100もの代議員数の開きができていた。それを今夜、サンダース氏は開きを穴埋めしたかったところだが、結果はバイデン氏が優位につきそうだ。

スーパー・チューズデー後、脱落していった民主党候補者たちが次々と雪崩のようにバイデン氏を推した。

民主党幹部は社会主義的なサンダース氏を快く思っていない。革命？をもたらすサンダース氏よりも中道派？のバイデン氏の方が本選で有利と見切ったのだろう。

スパーデリゲートなどといった非民主的なことをしなくてもバイデン氏が民主党大会で選ばれる可能性が高くなってきた。

またコロナのおかげで経済が不透明なことと、選挙活動の集会もキャンセルしたりと、4年前と比べるとたとえサンダース氏が「革命」を唱えても、いまいち盛り上がりに欠けている。バイデン氏も民主党有権者からしたらかなりの不安定材料だろう。投票率が4年前と比べて低いとも聞いた。

ちなみに、
サンダース上院議員、78歳
バイデン前副大統領、77歳

そして
トランプ大統領、73歳

どうやらトランプ大統領が三人の中で一番若い。

関連記事

• バイデン氏のランニングメイト（副大統領候補）は黒人女性で 2020/06/22
• 人種カードでジレンマに陥る民主党 2020/04/26
• 苦境に立たされたサンダース氏 2020/03/10
• 灰から蘇るフェニックス 2020/03/05
• サンダース優勢からバイデン優勢へ変化した民主党 2020/03/04