コロナはブラックスワンか?
白鳥(スワン)は白い鳥だ。ところが突然変異で黒い遺伝子を持つブラックスワンもまれにいる。
予期しない現象、まさかの落とし穴、これをブラックスワン現象というが、とりわけ予測できない突然発生するような金融危機のことを比喩する場合が多い。2008年のリーマンショックによる金融危機がそんな感じだ。それが、今回のコロナによる金融市場の大波乱もブラックスワンだとの指摘が投資家たちから出始めている。
案の定、ドルを捨てて株価を救おうと、先日FRBは金利を下げて金融緩和で乗り切ろうとしたが、割と短命に終わった。すでに量的な金融政策では景気を上げる効果がないことを証明したようなものだ。たぶん減税をし、時期を改めて、もう一度やる可能性がある。
(そうしたら円高で1ドル95円とかになるかもしれない)
さらにコロナで人の移動が世界規模で制限されはじめ、原油の価格が下がっている。そこでOPECとOPECプラスはウィーンで会合を開いたが、サウジアラビアとロシアが協調決裂し、原油相場はさらに落下した。
ロシアとサウジアラビアが5時間をかけた会合で決裂したのは、双方がアメリカのシェールオイルを狙ったとの見方が出ている。シェールオイルは生産にコストがかかるので、原油の値段が落下するとシェールオイルの生産が価格と見合わなくなるからだ。
アメリカがロシアに対して経済制裁処置をとり、ノルドストリーム2の邪魔をしているからロシアそれに逆襲しているのかもしれない。ノルドストリーム2とは総延長1200キロのガスパイプラインで、バルト海を横断し、ロシアの天然ガスをドイツに直接送ることができる。
サウジアラビアも原発をロシアから購入したりと、中東でのロシアの存在が強くなっている。サウジアラビアはロシアのガスラインにも興味があるだろう。アメリカの中東での覇権が弱くなっている証拠だ。
また原油の値段が下がることによって量的金融緩和でインフレ気味になっても物価の上昇を抑えることができるかもしれない。特に日本はエネルギーを輸入している国だ。
物価が上昇すると金利上昇になって、今まで低金利で甘んじてた企業は危なくなる。コロナ感染の収束には、まだまだ時間がかかるだろう。コロナと持久戦と行きたいところだが、今や中央銀行の介入による株価や通貨価値の維持は限界が見え始めている。金利が上がったら「危ない」と思った方がいい。
予期しない現象、まさかの落とし穴、これをブラックスワン現象というが、とりわけ予測できない突然発生するような金融危機のことを比喩する場合が多い。2008年のリーマンショックによる金融危機がそんな感じだ。それが、今回のコロナによる金融市場の大波乱もブラックスワンだとの指摘が投資家たちから出始めている。
案の定、ドルを捨てて株価を救おうと、先日FRBは金利を下げて金融緩和で乗り切ろうとしたが、割と短命に終わった。すでに量的な金融政策では景気を上げる効果がないことを証明したようなものだ。たぶん減税をし、時期を改めて、もう一度やる可能性がある。
(そうしたら円高で1ドル95円とかになるかもしれない)
さらにコロナで人の移動が世界規模で制限されはじめ、原油の価格が下がっている。そこでOPECとOPECプラスはウィーンで会合を開いたが、サウジアラビアとロシアが協調決裂し、原油相場はさらに落下した。
ロシアとサウジアラビアが5時間をかけた会合で決裂したのは、双方がアメリカのシェールオイルを狙ったとの見方が出ている。シェールオイルは生産にコストがかかるので、原油の値段が落下するとシェールオイルの生産が価格と見合わなくなるからだ。
アメリカがロシアに対して経済制裁処置をとり、ノルドストリーム2の邪魔をしているからロシアそれに逆襲しているのかもしれない。ノルドストリーム2とは総延長1200キロのガスパイプラインで、バルト海を横断し、ロシアの天然ガスをドイツに直接送ることができる。
サウジアラビアも原発をロシアから購入したりと、中東でのロシアの存在が強くなっている。サウジアラビアはロシアのガスラインにも興味があるだろう。アメリカの中東での覇権が弱くなっている証拠だ。
また原油の値段が下がることによって量的金融緩和でインフレ気味になっても物価の上昇を抑えることができるかもしれない。特に日本はエネルギーを輸入している国だ。
物価が上昇すると金利上昇になって、今まで低金利で甘んじてた企業は危なくなる。コロナ感染の収束には、まだまだ時間がかかるだろう。コロナと持久戦と行きたいところだが、今や中央銀行の介入による株価や通貨価値の維持は限界が見え始めている。金利が上がったら「危ない」と思った方がいい。
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