バイデン氏のファイアウォール、サウスカロライナ州

サウスカロライナ州の民主党予備選挙でようやくバイデン氏が勝利した。

サウスカロライナ州の人気投票などですでにバイデン氏が優勢であったし、このサウスカロライナが彼のファイアウォールと言ってたぐらいだ。まあ結果は妥当であったと思う。

民主党黒人有権者がバイデン氏を推していたので黒人有権者とあまり免疫のない候補者には不利であっただろう。サウスカロライナ州は黒人が多い。

サウスカロライナ州の獲得可能な代議員数は54。そのなかで最終的にどれだけバイデン氏が獲得できるのかはもっと集計結果が出ないとはっきりとわからない。

現在一番多い代議員数を獲得しているのがサンダース氏だ。

さて、民主党全国大会で正式に党の指名を受けるには最低、1991数の代議員数を必要とする。

ここで、スーパーデリゲートという「特別代議員」というシステムがある。これが非常に厄介で、この特別枠は民主党の幹部たちが権利を持っている。早い話が特別代議員の権利を持ってる人は自分の好きな候補者に代議員数をそのままプレゼントできる。これが4年前にサンダース氏がクリントン氏に敗れた原因だろう。

つまり、スーパーデリゲートというシステムで民主党幹部が最終結果をある程度操作できる。

本当に民主主義か？と思うが、これは1972年に導入されたシステムで、つまり、極左が当選するのを防ぐシステムと言っても過言ではないかもしれない。民主党有権者の内で極左的な考えが予備選で人気を得ても、いざ本選になるとそういった社会主義的政策は嫌われる傾向がある。だから民主党も本選で勝ちたければできる限り中道を選んだほうが安全だ。そこで、このシステムを導入している。

つまり、サンダース氏の敵は共和党だけでなく、民主党もである。彼がもし勝ちたいのなら、50州からかなりの代議員の数を獲得して
進撃していかなくてはならない。そうなればスーパーデリゲートたちも民主的に候補を選ばざるえないだろう。


CNNのウルフ・ブリッツアー氏はバイデン氏を支持してるのだろう。なんとなく私にはわかった感覚がある。

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